#A9_15th
アリス九號.もといAliceNine(現A9)というバンドを知ってる人はTwitterで「#A9_15th」と検索してみて欲しい。
来年の8月に15周年を迎える彼等が、15周年特別企画としてLINE LIVEで行った緊急生会議に対しての賛否が書かれている。
会議の根幹は、15周年に何か特別な事をしたいという話から始まり、第一回目で2006年にDVDシングルとしてリリースされたNUMBER SIX.という曲のMVを、今の演技力で、もう少し長編で撮りたい。という話になり、それが中心になった。
NUMBER SIX.とはA9からファンの総称として使われ、現在のFC名にもなっているメンバーからの推しが強い一曲。
ちなみにファンは自分たちの事を九組と呼んでいる人が大半でNUMBER SIX.という自覚は薄い。
第二回目の会議で、長編を撮るのには多額の資金が必要→クラウドファンディング(以下CF)で募るのもひとつの手ではないか。となり、第三回目ではゲストとしてCFに詳しいbambooさんが参加し、CFの勉強会という形で終わった。
この第三回目で「#A9_15th」というタグが生まれ、会議の内容に対して学級会が開かれている。
匿名性があるマシュマロが流行る中、本来なら関係者に見えないようにツイートするであろう内容も、賛成の声も、リプ専、捨て垢、差はあれど直接届く形で意見しているのが今どれだけ凄い事かを考えると熱いものがある。
A9は4年前に事務所から独立した際に一度CFを行っている。
歴の長いファンが多いので、きっと半数近くは前回のCFに参加したんじゃないかと思う。もちろん私も参加した。
CFは事前に目標金額の為にいくらか払い、目標が達成されれば支払金額に応じたリターンが返ってくる。
前回はそのリターンや最終的な収支が有耶無耶になり、不信感を持っているファンが多いらしい。
私は払った金額を覚えておらず、リターンもMVをDLしたとこまでしか記憶に無いけれど、MVは沢山の人に届けて欲しいし、貰うならディスクが良いな。と思った気がする。
収支も自分がチェックしなかっただけだと思っているけど出てないのかな…?
私にとってA9が活動を辞める事がこの世で一番くらいに恐ろしいと思っていて、その為にお金が必要だと言うのなら、出来る範囲で沢山払いたいと思っている。
掛け持ちオタクでもあるので微々たる金額だろうけど。
だから今回もCFをするとなれば私みたいに払う人も居るだろう。
でも今回はメンバーとファンの目指す所、求めるものの差が広がり、ここ3年の不満が歪を生んだと思う。
FCと個人サロンの運営の事務的不備。
独立直後から運営が雑なのは感じる。FCに入らなくてもチケット買えるわけだから、よくよく考えればFCの意味が薄くなってるのは確か。
サロンは結局入ってないからわからない。誰か一人だけ入るのもなんか嫌だし、全員に入る金銭的余裕もないし、外から見ててその価値もまだ感じられない。
ここは正直メンバー全員で1サロンで良いと思う。
更新する方も、見る方もその方が負担が減って楽になる。
CFで映像作品を作る意味。
ここがおざなりでCFの話だけ耳に入ってくる形になってしまったのがそもそもの敗因。
撮り直すともCFとも何も決まってないのに決まった様な流れが物議を醸したように思う。
ファンと何かを作りたいと言われたら「ライブじゃダメなの?」ってなるのは当たり前。
変わった事して新規ファンを得たい。ならわかるけど、事前にお金を払った人が楽しめるシステムのCFをその手段にしたら意味が無い。
最近のA9は踊ったり演技したりファンを飽きさせないようにしてて楽しいけど、私達が最終的に辿り着きたい景色は音楽で大きい箱を魅了させるバンドだと思う。
8月の最終週に新木場に集まるのがお決まりになってきてるけど来年も新木場なの?
もっと大きい箱に連れてってくれるんだよね?
そう思いたいけど今までの活動を見てたら期待はできない。
それだけの実力も着いてないし、今のファンが居ればいいって感じもする。
昨日まではどんなに動員が少なくても、バンドが無くならないなら、メンバーが満足なら今のままで、それで良いって思えてた。
自分を納得させて甘えてた。
本当はもっと売れて欲しい、知って欲しい、大きな会場でやれるバンドになって欲しいと思ってるのに。
テレビで自分の嫌いなアーティストを見る度、薄っぺらい曲が売れる度、A9の方が良いのにって悔しくなる。
バンギャやってて楽しいのは自分の好きな人が認められていく姿を近くで見れる事だと思ってる。
でもその楽しさは今のA9には無い。
歳を取ったからもう上は目指さないの?
メジャー辛かったし思うようにならないから今の内輪で満足なの?
今更無理かもしれないけどファンは新規欲しいって思ってる。
学生で行くの諦めた武道館に、もう一度連れてってくれるって今でも信じてる私は現実見れてないのかな。
何度でも言うけど9年前「華」を見て、聴いて、自分の人生は大きく変わった。
人の人生を狂わせてしまうほどのパワーがあった。
もうそんな作品は出来ないんだろうか。
今回の話に不満がある人はA9に求めてるものが音楽だからだと思う。メンバーが歌いだすのはめちゃめちゃ楽しかった。
でもそれはアルバム曲をカップリングでアレンジしてきたからで、わざわざアルバムに入れて欲しいわけじゃなかった。
再録アルバムだって本音を言えばいらないなって思ってる。
ライブでアレンジ聴ければいいなって。
演奏が上手くなっても当時感じた感情には勝てないからオリジナルしか聴かないと思う。思い出も込みで曲だから。
アルバムだって年一で出さなくてもツアー回れるくらい曲があるんだし無理しなくていい。何度だって聴きたい曲が沢山ある。
どんなにいい作品でも、面白い事でも、ミスが続くと上手く売れない。
スタッフが足りないのか、スタッフが良くないのかは知らないけど、目に見えない部分から改善するべき。人が足りないなら働きに行きます。求職中なので。(半分冗談半分本気)
A9の音楽を信じてるから、もっとそこを突き詰めて、音楽の可能性を魅せて欲しい。
人と違う事をしなくちゃいけない時代だからこそ、真っ直ぐな音楽って意外と無い。
バンドなんだから結局音楽ありき、ライブありき。
メンバーとファンがぶつかり合うようなライブが見たい。
もっともっともっともっと良いライブが見たい。
不安な気持ちで迎えた10周年。
あれから5年、好きでいて良かったと思える15周年を待ってます。